【気をつけて！】新型コロナウイルスへの妊婦と家族の対処法（日本産婦人科感染症学会の公式見解） - 元・妊夫けんちゃんは役立ちたい。〜夫から見た妊娠出産＋育児〜

中国から広がり、日本でも発症者が増えている「新型コロナウイルス」。

はたして妊婦に感染した場合どうなってしまうのか？

予防のためにはなにをしないといけないのか？

日本産婦人科感染症学会が出した公式見解がありましたので、

引用しながら紹介します。

①妊婦に感染した場合の胎児への影響は？

妊婦が風疹に感染すると、胎児が風疹ウイルスの影響を受けて

難聴や心疾患をもってしまう可能性があるというのはわりと知られている話ですが、

新型コロナウイルスはどうなのでしょうか？

新型コロナウイルスでは感染者数の最も多い中国湖北省でも、現時点で妊婦における重症化や胎児障害の報告はありません。しかし、一般的に、妊婦さんの肺炎は横隔膜が持ち上がり、うっ血しやすいことから重症化する可能性があります。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日本産婦人科感染症学会より抜粋

いまのところ、胎児・母体への直接的な影響はなさそうですが、

肺炎という症状自体が新型ウイルス関係なく重症化しやすいということでした。

②ウイルスへの効果的な予防策は？

胎児への影響がないとしても、かからないことが大切。

では有効な対策とはどういったものでしょうか？

妊婦さんは特に人混みを避ける，マスクをかける、こまめに手洗いするなどの

注意が必要です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日本産婦人科感染症学会より抜粋

基本的にはインフルエンザなどとの対応と変わらないですね。

細かいところを抜粋してまとめると以下の通りです。

外出後、食前などこまめに流水と石鹸で手洗い
アルコールをつかった消毒
発熱、咳の出ている人との接触は避ける
マスクはある程度感染を防げるが、マスクの隙間から入り込むので完璧ではない
野生生物との接触をさけ、肉や卵は十分に加熱する（感染経路が不明なため）
空気清浄機、サプリ、特定の食事で予防できるものではない

また注意として以下のような指摘もあります。

ご本人や家族が中国から帰国(来日)した，あるいは身近に確定診断された患者さんがいるという場合以外は、新型コロナウイルス感染の可能性は低いと思われます。むしろインフルエンザやマイコプラズマなど他の病原体が原因の肺炎にかかる可能性の方が高い

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日本産婦人科感染症学会より抜粋

仮に新型コロナウイルス感染であっても、現時点での死亡率は SARS や MERS よりもはるかに低く、患者さんが多い中国でも、現時点では妊婦さんの死亡報告はありませんので過剰な心配は不要です。しかし、一般的に妊婦さんの肺炎は重症化のみならず、胎児に影響する恐れもありますので、母児の健康を守るためには適切な治療と対応が必要

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 日本産婦人科感染症学会より抜粋